おまけ

ふくろうを買うともれなく陶製のメダルがついてくる(初回のみ)。古代ギリシアの銀貨からとられたデザインであるが、ちょっとした秘密がある。


メダル


ギリシアの銀貨、ふくろう違い、グリプトテーク

全体が白っぽいので、反射光ではコントラストが低くてよくわからないが、透過光でみると、はっきりみえる。


透過光

リトファン(薄胎磁器)というのだそうで、19世紀初めに陶板肖像画としてパリでつくられた。磁器の半透過する性質を利用してろうそくのスクリーンとして利用されたという(以上ヘレンド展図録2000年から)。家にも陶板肖像画があったので試したところ、セピア色の肖像画が浮かび上がった。


リトファン、ザクセン・フラワー


透過光

ふくろうは夜の鳥なので、闇に浮かぶ姿にリトファンは合っているように思える。

ブックレット

ふくろうシリーズは商品本体だけでなく、附属のブックレットがとても充実している。ふくろうの棲むサン・ピエール教会はモニュメントでない素晴らしい(というか印象に強く残る)彫刻が数多くあり、ブックレットにも一部が登場している。


表紙

「東方の驚異」で説明されたページ、柱頭彫刻の写真があり、どれも個性的。


 南扉口は洗浄されていた


ムーア人のようなデカ顔


ぞうといったらババール


ジョグラール


ライオン?と悪魔

教会と彫刻の解説は金沢さんだった。この教会に関して最も相応しい人である。

オールネーのふくろう

中へ入らずに南の扉口へまわるのは理由がある。ロマネスクで最も有名な扉口の一つがそこにある。モワサックやヴェズレーのようなティンパヌムの群像彫刻はここにないが、最もロマネスクらしい世界であった。


CD-ROM Aulnayから

4層のヴシュールのうち、特に最外の層に棲む様々な生き物たちはいつまでも見ていて飽きず、まさに「日がな一日眺めたくなる」浮彫彫刻だった。


南の扉口

個性的な住人たちのうちでよく知られているのが、なぜか31人いる長老でもアトラスでもなく、一羽のふくろう、扉口の中央やや左寄りにいる。


中央にふくろう、右端にはキュクロプスがいる

このふくろうをみたのがユーロになる前の1999年、それから17年後にオールネィのふくろうが家に来るとは思ってもいなかった。

洋梨柄が多いことで重宝しているヘレンドが12年前から「世界のふくろう」というシリーズを年1回出していて、今年は3クール目に入り「ロマネスクのふくろう」をテーマにしている。この時代の柱頭彫刻やモディリオンにしばしばふくろうが登場する。昨年はヴェズレーだったが今年はオールネーになった。早速お店で選ぶがハンドペイントなので少しずつ違う。選択の基準は「実際みた浮彫に最も雰囲気が近い」こと、5羽の中から晴れて選ばれたのが下のふくろうだった。


オールネーのふくろう


扉口から抜け出た?



羽根の塗り分けが細かい

ヘレンドらしいアレンジが加えられているが浮彫の雰囲気を失っていない。特に浮彫では表現できない後ろ姿がとてもよい。


浮彫にはない後ろ姿

洋梨の小物入れ

復活祭に先立ち


不思議なガラス


少し前から気になっていたストームグラス――Tempos Drop という商品名――をついに購入、日々グラスの中の様子に注目している。


洋梨の形をしているのがグッド


過飽和状態の溶液から針状の結晶が環境条件によって様々に成長してくる。というのはわかるにしても、天気により成長の仕方が変わり、厳密ではないにしても天気予報に使われたこともあるらしい。


上からみると……よくわからない


針状結晶が成長している


まりもは「晴れたら水の上、雨が降ったら水の底」という理想的な生活を送っているらしい。ストームグラスはもう少し活動的にみえる。



京都 河井寛次郎記念館(割れる作品3)


一見するとガラスのフラスコのようにみえる。左の二つ(胡椒入れと塩入れ?)もユニーク。



見た目で最も変わっていたのが二口花瓶。みかけに反してどんな花でも受け容れてくれそうな感じがある。




京都 河井寛次郎記念館(割れる作品2)

様々なスタイルがあるのに驚く。



手前左の瓶はとくに色合いがよかった。




京都 河井寛次郎記念館(割れる作品1)


記念館に所蔵されている陶芸コレクション


最も初期の作品という




泥身火魂


昭和31年に出西窯で登り窯を築いたとき、窯繁盛のお守りにこの書を贈ったという。



曜変天目茶碗と日本の美


暑さが和らいだのを狙って、サントリー美術館に行く。六本木に移ってからは初めてだった。


開催中の展覧会「国宝曜変天目茶碗と日本の美」で展示されている、まだ見ていない曜変天目茶碗が目当てだった。日本に三つ(世界で三つ)ある曜変天目茶碗のうち、静嘉堂文庫美術館にある稲葉天目の茶碗は既にみる機会があった。



もう一つは大徳寺にあり、公開される機会はとても限られている。

二つの曜変天目茶碗で、どちらも神秘感を湛えているが、藤田美術館のほうは金粉が散ったような細かな点が加わり、華やかだった。一方、静嘉堂文庫のほうは深みがあり対照的に思える。


藤田美術館所蔵、絵葉書


静嘉堂文庫美術館所蔵、絵葉書


横から


照明があまり良いとはいえず、静嘉堂文庫美術館は自然光のもとに展示されていたのに対し、今回の展示はハロゲンランプで、シャドウがかなり浮いてしまったのが残念だった。また、真上から見ることができないのもおしい。


他の展示で、奈良時代の「紫紙金字華厳経」が紫地に金で記されているのが、ヨーロッパの写本との比較で興味深い。古代の写本はプルプラ貝、カロリング朝以降の写本は地衣類の染料を使ったが、奈良時代の紙を染めたのは何だったのだろうか。


名前だけ知っていた中尊寺の大宝積経(中尊寺経)をみることができたのもよかった。12世紀でロマネスク時代にあたる。同じ頃、「平家納経」も制作されていた。金を用いた線描で仏像が描かれているが、ぼかしが入っているのが目新しい。ヨーロッパでも金線描はあったが、ぼかしたりはせず、逆に金箔を貼って平面化していた。


もう一つ楽しみにしていたのが、美術館内にある麩料理専門店だった。京都の麩は以前たくさん買ってしばらく食べたことがあるが、金沢の麩はまだ食べたことがない。


加賀麩 不室屋、ふやき御汁弁当


展示でも「見立て」がいくつかあったが、麩のほうもうなぎの蒲焼や飛竜頭(がんもどき)に見立てたものがあり、驚くほど味がオリジナルに似ていたのと、麩自体もおいしかった。



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