うさぎのいる部屋



放浪の版画家ロドルフ・ブレダン(ブレスダン)の『フランドル農家の室内』のなかに、ころころもふもふとしたうさぎがいる。


Intérieur flamand


よく見ると猫も。




ぴち


六本木で曜変天目茶碗をみた後、久しぶりに銀座へ、山野楽器の2階はCDが随分減っている。

数寄屋橋まで行くと、まるでシュールレアリスムのコラージュ作品のようなビルと魚に遭遇した。



歩行者に混じった魚、



ソニービルのアクアリウムは今年48回目だそうだけれど初めてみた。


はるばる沖縄から


鮭がこんなに色とりどりだったら面白いのに




うさぎとスタインウェイ


ヨーロッパの空港は、うさぎにとって格好の場所らしくて、飛行機発着の際にはたくさんの疾走するうさぎがみえることがある。騒音は気にならないらしいのが不思議なところであるが、すぐ繁殖するからうさぎ不足にはならない。


12世紀のイタリアは各都市が都市国家のように栄え、そのなかでピサは強力な海軍を持ち通商国家として繁栄した。その記念となっている大聖堂に鐘楼建設が始まった頃、商人の家にフィボナッチが生まれた。イスラム人から数学を学び、1202年に出版された『算盤の書』の中の例題に1つがいのうさぎが1年の間に何羽増えるか、という問題があり、この解がフィボナッチ数列として知られるようになった。


Duomo del Pisa


生まれたばかりの一つがいのうさぎは、2ヶ月目から毎月一つがいのうさぎを産むとする。すべてのうさぎがこの規則にしたがい、死ぬ事はないとするとき、一つがいのうさぎは1年後には何つがいになるか。

岩本和明、意識の森の恋人たち、13ページ、文芸社、2000年


うさぎは増える

Michael Enger/ Feridun Oral, Herr Hansen hat eine Idee


フィボナッチ数列は花や葉っぱなど自然界の至る所に出現している。音楽も無縁でない。


もっともシンプルで心地よい音程である完全八度(振動数の比が2:1)と完全五度(3:2)は、フィボナッチ数列のはじめの数による黄金比の近似になっている。しかもこの列はさらに長六度(5:3)、短六度(8:5)へと続く。つぎの段階(13:8)は音階そのものだ。なぜなら驚いたことに、1オクターブは慣れたドからドまでの間には13個の半音があり、ドレミファソラシドはその中の8音でできているからだ。

ロシアの音楽学者サバニエフの発見によると、作品に黄金比がとくに頻繁にあらわれるのはつぎの作曲家たちだという。すなわち、ベートーヴェン(全作品の97%)、ハイドン(97%)、アレンスキー(95%)、ショパン(92%、ほぼ全ての練習曲を含む)、シューベルト(91%)、モーツァルト(91%)、そしてスクリャービン(90%)。

黄金比、38ページ、スコット・オルセン/藤田優里子訳、創元社、2009年


また、ピアノの鍵盤で黒鍵の位置にもフィボナッチ数列があらわれている。


スタインウェイの60万台目のピアノが今年製造され、それを記念してモデルDが特別仕様に仕立てられた。デザインはフランク・ポラーロ。


ザ・フィボナッチ


天板にフィボナッチの黄金螺旋が施されている。ここでデザイナーは、ピアノに自然と科学の一致を見いだしている。


既にヘルマヌスの『音楽論』で、音階の比を論じたなかに自然と科学の一致について言及がある。ヘルマヌスをはじめとした初期中世の音楽理論家たちは、フィボナッチ以前にフィボナッチ数列と格闘したように思える。


島根のうさぎはフィボナッチ螺旋ではなかった



キャベツ好き


うさぎAとうさぎB、どっちがAでどっちがBかはその都度違う。





うさぎパン



うさぎがパンになった。4月限定なので復活祭に合わせた企画のようである。


うさぎパン


うさぎとうさぎ


中はクリームで、うさぎパイではなかった。


ピーターラビットのおとうさんはうさぎパイにされてしまった。日本の公式サイトでもおとうさんは衝撃的な姿で紹介されている。



ピーターラビットは有名作なので、原作以外にも関連する本は数多く出版されている。その中でも内容が特におもしろいのは、『ピーターラビットの謎』だった。この本はビザンティン美術を専門とする益田朋幸さんがキリスト教図像学の観点から読み解いている。ヨーロッパの文学作品は作者が意識していなくてもキリスト教のモティーフが入り込んでくるが、ポターはイギリスでも厳格な宗派に属していたので、自ずと宗教的な雰囲気を帯びてくる。原作も犠牲と復活が根底にある。


『ピノキオ』もヨナの物語をはじめ、様々なモティーフがあるように思える。


うさぎパンもしっかりおなかのなかに入った。



皆既月食


雲もそれほどかからず、よく見えた。


19:06



あの月かげの妖しいことはどうぢや。寿衣でわれとわが身を蔽い匿さうとする死んだ女人の掌のようぢや。

ワイルド、サロメ、日夏日耿之介訳


19:56


なんて赤い月が出るんだろう!

血のついた刃物みたいだ!

ヴォツェック、第3幕第2場


20:06




きこえる?




昨年末に友人から紹介された絵本で、そのうち読んでみようかと思っていたらそのままになってしまっていた。先日その友人から、ブラチスラヴァ国際絵本原画ビエンナーレで昨年度「金のりんご賞」を受賞し、現在平塚美術館で原画展が開催されている、という連絡をいただいた。


早速買ってみる。



絵と空白とひとことの言葉から、いろいろなものが音として喚起される。以前の『雪がふっている』とよく似ているが、『雪がふっている』のほうは紙の空白のうえに様々な像をみるのに対しこちらは音の違いがある。どちらもジョン・ケージと深く関わっている。


この本には「金のりんご賞」ではなくて「金の洋梨賞」を贈呈したいと思っている。



新・うさぎ週間 宍道湖畔


因幡の白兎は出雲の国というより島根県に対して恩を返しているようである。市の南側にある島根県立美術館に、うさぎのモニュメントがあるというので行くことにした。


12羽のうさぎモニュメントの正式な名前は「宍道湖うさぎ」、奈良の「せんとくん」で有名になった籔内佐斗司さんによるブロンズ彫刻で1999年に制作された。


JR:JR松江駅、C:松江城、M:島根県立美術館


Googleはまだこの地域の高解像航空写真を公開していないので、国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスの高解像写真(2009年5月11日撮影)で美術館の庭をみてみると、下写真の矢印の先にうさぎが点々と写っているのが(わかりにくいけど)確認できる。


美術館庭園、矢印の先にうさぎ半円形を描いて並ぶ


入場料を取られるのではないかと心配しつつ建物を横切って湖岸側に出ると、いきなりうさぎが走っていた。


地上から


先頭の1羽が後足立ちしている他は全て全力疾走している。時計を取り出して時間を気にしているうさぎはいない。西から2羽目はなでると幸運が訪れるという噂と、しじみをお供えするとよいというのでしじみが散乱していた。


先頭


2羽目、なでるとご利益があるらしい


たいへんだ!パーティーに遅れる!


脱兎のごとく


しじみの夢



新・うさぎ週間 出雲2


出雲のうさぎ関係で最も驚いたのが、偶然すれ違った路線バスだった。


うさぎバス!


ネコバスが走る地域もあるらしいが、うさぎは初めてだった。バスは普通のバスで、運転手も乗客も普通の人だった(遠いご先祖のように騙しているかもしれない)。


新・うさぎ週間 出雲大社1


大国主命が祭神となっている出雲大社だから、うさぎと縁が深い。とはいっても春日大社の鹿のようにうさぎが敷地の中で暮らしているのではないらしい。


まず出会ったうさぎは拝殿の手前にあるモニュメントだった。


上を向くうさぎ


うさぎの見ている先には…


大国主命


実際に出会ったとされるのは出雲大社ではなくもっと東(鳥取県)の海岸だったようである。


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