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ゲノフェーファの登場人物:マルガレーテ


実在のライン宮中伯ジークフリートは嫡子を遺さず亡くなった先代ハインリヒ2世の養子であるが、宮中伯位を継承したときに旧家臣を追い出したのかもしれない。


有名な聖女とは特に関係はないが、マルガレーテはオルトルート(ローエングリン)のように異教の魔術を扱う(魔術が効かないというのはとても珍しい)。


10世紀末のヴォルムス司教ブルカルドゥスの『矯正者』は当時の習俗の宝庫で、その教令を読むと田舎ではキリスト教の浸透はまだ少なく異教の習慣が根強く残っていたことがわかる。マルガレーテも体制に認められればヒルデガルト(ビンゲン)のようになったかもしれない。


マルガレーテの躓きは主人である宮中伯との確執から始まったようである。どのような事情で娘を溺死させたかわからないが、かなり近世までヨーロッパにも間引きの悲しい習慣が残っていた。ヘンゼルとグレーテルはその最も有名な例である。


悪に徹しきれなかったのは、そうした負い目(というより善良な心)があったから。マクベス夫人でさえ「手を洗う」という所作は悪に徹しきれなかったことを示している。そんなマルガレーテをシューマンは突き放すことなく見守る。


ドラーゴの警告に出たサラマンダーや地の虫は彫刻や写本でよくお目にかかる。


サラマンダー(マリア・ラーハの彫刻)


地中から出てきた虫(ボーリュウの彫刻)


ロマネスク彫刻のなかで最も気味の悪い生き物


こんなのになってしまうぞ、と言われたら改心するしかない。


地獄で炎の責め苦に遭う罪人たち(コンクのティンパヌム)



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  • 2019.06.28 Friday
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