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三つ葉


ケルンを拠点に市内と近郊のロマネスク建築を見ようと思うとき、ホテルはどこを選んだらよいか。選ぶうえで基準になるのは「三つ葉」である。


「三つ葉」というのは内陣の配置で、半円アプシスと同じ形態のトランセプトをちょうどクローバーの三つ葉のように求心的に配置したプランで東方起源と言われるが、作例はケルン周辺に集中している。


三つ葉内陣、ザンクト・アポステルン教会


ザンクト・アポステルン教会プラン



「三つ葉」内陣の聖堂は、グロース・ザンクト・マルティン、ザンクト・アポステルン、ザンクト・マリア・イム・カピトールの三聖堂で、最初の二つは立地が幸いして「三つ葉」を三つとも見ることができる。


グロース・ザンクト・マルティン教会


ザンクト・アポステルン教会、街路樹で一部隠れている


最も三つ葉の特徴が外観に表れているのはカピトールのザンクト・マリア教会であるが、ここは立地上どうしても二つしか見ることができず、専門書や写真集なども北側にある広場からみたものしかない。


ザンクト・マリア・イム・カピトール教会、東アプシスと北トランセプト


プラン


Google mapの航空写真からだとよくわかる


どうにかして三つの内陣を一度に見ることはできないかと、地図(当時はGoogle mapのような便利なものはなかった)を見ていたとき、教会の東200mにできたばかりのホテルがあることがわかった。このホテルに泊まって上層階に上がれば、マリア教会の三つ葉が見えるのではないかと考えて、マリティムホテルに泊まることにした。


マリティムホテル正面Street view


ホテルと聖堂の位置関係


今ならGoogle Earthでシミュレーション画像を手軽にみることができる。


マリティムホテルからザンクト・マリア教会をみる


実際に泊まって最上階のエレベーターホールから、ガラス越しではあるけれども、三つ葉をはっきりみることができた。


三つの内陣がみえた、撮影するには更にひと工夫いる


高い建物が周囲になかった中世であれば、地上からもっとよく見えてモニュメンタルなプランが把握できたのであるが、中世では考えられない高所からの視点もなかなかよい。



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  • 2017.09.03 Sunday
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  • 23:21
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コメント
Pirvsさん

楽しく読ませたいただきました。思わず笑顔になっていましたよ!
Pirvsさんの教会にかける熱意が、ひしひしと伝わってきました!私のような、気ままに写真を撮っているのとは、全然異なります。それにしても、本当にきれいな三つ葉ですね。ここのクリプトも見たかったです・・・。

残念ながら、ザンクト・アポステルン教会は、時間の関係で見るのを諦めた教会の一つです。立派な教会ですねえ。

教会だけでなくどんな場所でも、いつも後で見ていなかった所を知り残念に思うのですが、Pirvsさんの場合は、そんなことはないのでしょうね、きっと・・・。
  • Cojico
  • 2012/10/24 11:09 PM
Cojico様 コメントありがとうございます。
三つ葉を基準にホテルを選ぶ人はそういないと思いますが、チョコレート博物館に近いというのも選んだ理由に入っています。

見ていなかったというか、修復などで見れなかったことは沢山あります。シャルトルの北の薔薇窓、パリ大聖堂のファサード、オロロン=サント・マリーの扉口など……
オロロンは再度行き、無事見れました。
  • Pirvs
  • 2012/10/25 8:43 PM
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