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  • 2019.06.28 Friday
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曜変天目茶碗と日本の美


暑さが和らいだのを狙って、サントリー美術館に行く。六本木に移ってからは初めてだった。


開催中の展覧会「国宝曜変天目茶碗と日本の美」で展示されている、まだ見ていない曜変天目茶碗が目当てだった。日本に三つ(世界で三つ)ある曜変天目茶碗のうち、静嘉堂文庫美術館にある稲葉天目の茶碗は既にみる機会があった。



もう一つは大徳寺にあり、公開される機会はとても限られている。

二つの曜変天目茶碗で、どちらも神秘感を湛えているが、藤田美術館のほうは金粉が散ったような細かな点が加わり、華やかだった。一方、静嘉堂文庫のほうは深みがあり対照的に思える。


藤田美術館所蔵、絵葉書


静嘉堂文庫美術館所蔵、絵葉書


横から


照明があまり良いとはいえず、静嘉堂文庫美術館は自然光のもとに展示されていたのに対し、今回の展示はハロゲンランプで、シャドウがかなり浮いてしまったのが残念だった。また、真上から見ることができないのもおしい。


他の展示で、奈良時代の「紫紙金字華厳経」が紫地に金で記されているのが、ヨーロッパの写本との比較で興味深い。古代の写本はプルプラ貝、カロリング朝以降の写本は地衣類の染料を使ったが、奈良時代の紙を染めたのは何だったのだろうか。


名前だけ知っていた中尊寺の大宝積経(中尊寺経)をみることができたのもよかった。12世紀でロマネスク時代にあたる。同じ頃、「平家納経」も制作されていた。金を用いた線描で仏像が描かれているが、ぼかしが入っているのが目新しい。ヨーロッパでも金線描はあったが、ぼかしたりはせず、逆に金箔を貼って平面化していた。


もう一つ楽しみにしていたのが、美術館内にある麩料理専門店だった。京都の麩は以前たくさん買ってしばらく食べたことがあるが、金沢の麩はまだ食べたことがない。


加賀麩 不室屋、ふやき御汁弁当


展示でも「見立て」がいくつかあったが、麩のほうもうなぎの蒲焼や飛竜頭(がんもどき)に見立てたものがあり、驚くほど味がオリジナルに似ていたのと、麩自体もおいしかった。



オクタゴナル


保育社のカラーブックスシリーズは文庫本サイズながらカラー図版とテキストが充実していて、しかも安く、なかには『香水』のようなロングセラーもある。


シリーズの中に『紅茶』という本があり、表紙がまず気になった。



一目みて「ブルーダイヤモンド」のティーカップを描いたことがわかる特徴的なイラストだった。「ブルーダイヤモンド」は日本での通称のようなもので、正しくは Mosaïques triangulaires et fleurs des champs という、ルドンのパステルの花のようなシリーズ名がついている。


中央のチェック柄の花は実在し、フリティラリアというユリ科の花を描いている。


チェック柄っぽくないけど、Fritillaria montana, wikipedia


こちらはFritillaria melegagris, pl.wikipedia


「ブルーダイヤモンド」は1860年にリヒテンシュタイン大公の注文により製作された。三角の格子模様は、日本の能衣裳の柄がモティーフになっているという説もある。バルテュスも日本の文様を作品に取り込んでいた。



このシリーズは現在も売られているが、その中で8角形のオクタゴナルは20年前に見たきり、出ていない。お店の話では8角形の造型はとても難しく、作りたがらないということで、作ったとしてもたいへんな値段になってしまうので、その20年前を最後にオーダーもしていないということだった(他の柄では復活したが、やはりとても高価だった)。


その20年前に、幸運なことに半額で入手できたのが、オクタゴナルポットだった。東急本店の売り尽くし市にオクタゴナルシリーズが出ていて、今思えばお皿も買っておけばよかった。大型なので出番はお客が来た時くらいしかない。


オクタゴナルのティーポット


オクタゴナルではないけれど、大きなボウルも正規のルートでは最後の一枚だった。洋梨をたくさんもらうと、このボウルが活躍する。


シュガーポットもオクタゴナル


ティーポットとシュガーポットがあるのに、オクタゴナルティーカップというのは見たことがない。コーヒカップにはオクタゴナルがあるから、不思議である。


このシリーズが難しいのは、絵付けの回数と独特の金彩で、絵付け段階で4回の焼成を必要とする。最後に金彩が入るが、単に金泥を塗るのではなくて、13世紀の写本のように盛り上げた立体的なラインとなっている。


ブルーダイヤモンドの絵付けプロセス、カタログから


盛り上げで塗る金ペーストは粘度が高く、一筆で3mmくらいしか進まない。時間と根気が何よりも必要とされる。模倣品でプリントされたものを見たことがあるが、全く比較にならない。


シュガーポット、しばらくの間調味料入れになって冷蔵庫に入れられていた


手作業なので、どうしても塗りムラが出てしまう。


金彩部分


けれども不揃いに光を反射するので、蝋燭のようなゆれる光の許では素晴らしい効果を発揮する。




洋梨花瓶


昨年見つけた出西窯の花瓶は一輪挿しというより、ヴィオラのような小さな花をかざるのにちょうどよい大きさだった。それにひきかえ、家にあるもう一つ花瓶は活躍する機会が少なく、過去15年で3回使われただけである。それだけに登場すると存在感がとてもある。お正月に花をきれいに活けてもらって、花瓶もちょっと得意になっている。


表と裏にそれぞれ形のよい洋梨が描かれた優れもの。



お正月向け


裏面の洋梨


洋梨が2個


原画


つる?




小さなゆのみ


小鹿田焼としては少し珍しい、特有の柄のないゆのみをゲット。

陽の光、時刻で色合いが変わる。


見え方によって素朴にもニュアンスに富んでいるようにもみえる。



出西窯の小鉢


先日の「素晴らしい青」は出西窯のやきものだった。




深い川底の緑の蛇。



もう一つも負けていない。大きい分だけ活躍の機会が多い。




やきもの展示会


代官山で「出西窯の仕事」展が始まり早速行ってみた。まとまった数のやきものをみるのはこれが初めてになる。お店は先週まで小鹿田焼を展示していた。



オープンの少し後に入り、超猛暑のせいかまだお客はほとんどいない。2枚以上あるものについては選んで買うことができる。


実演も。グラタン皿の耳を粘土でつけている


いろいろある中から買ったのは一輪挿しとお皿の2点、どちらもあまり見かけないデザインで、緑色がとてもよい。






帰りはお店の裏手にあるレストランでランチ、人が少なくとても快適だった。


皿もの二つ


久しぶりに行った自由が丘で初めて入った評判のケーキ店、レベルは高いのだけれども、「作られた」感じだった。


二つ離れた学芸大学にある陶芸店で出西窯の小さなお皿をゲットできた。中心の緑がかったガラスとひび割れが決めてだった。


地図のような貫入


もう一つ、緑のきれいな箸置き、ちょっとしたアクセサリー台にも仕えそうである。


珍しい形の箸置き


緑色



器二つ


こっちが出西窯でそちらが小鹿田焼


小さい壷


黄金の壷ではないけれど……




小鹿田焼


『日本絵日記』で初めて小鹿田焼を知ることとなったが、意外にも近所に専門店があることがわかり、早速行ってみた。ちょうど窯出しの直後で豊富にあり、そのなかから一対の小皿を選んだ。




裏側


洋梨テーブルの上、夕方


うさぎやのうさぎ饅頭とみごとにあう



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